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2015年06月21日

Mesaの日記:楽器の寿命

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楽器の寿命

野平工房での作業内容で1番多いのが、フレットの擦り合わせ、次にナット交換やリフレットって感じです。

そして、これが多くのプレーヤーさんが恐れている修理だと思います。

費用・修理期間・フレットを削ってしまうという作業内容など、不安に感じる人は多いと思います。その気持ちよくわかります。。。

ただ、一生懸命弾いただけ消耗品であるフレット・ナットは減っていきます。

僕の感覚的には、弦がダメになったら交換するのと、擦り合わせする・ナットを交換するというのは、同じように感じています。
費用の差は正直ありますが、気分良くプレイしたいという点ではなんの差もないと思うからです。

そういった理由から、僕は、本気で使う楽器は3本程度に留めるようにしています。
これ以上の本数では、手がまわらず良いコンディションを維持できないと考えているからです。

弾かない間も、ネックの状態は大なり小なり変化し、弦は錆び、フレットも曇る…
コレは避けようがない変化だと思います。

僕の考える楽器の寿命を伸ばす方法は、きちんと整備して弾いてあげることです。

工房に持ち込まれる、フレット擦り合わせ依頼の楽器の多くに、リフレットを勧めたい位フレットが減っていたり、錆びのでたフレット状態の楽器があります。
こういった楽器は、初回のリペアでギリギリ擦り合わせ出来たとしても、次回はリフレットになることもよくあります。
つまり、こういった状態の楽器は、フレットの寿命が、擦り合わせ一回にしか耐えられない程度の長さしかないという事です。

フレットの寿命は、楽器の寿命でもあります。
リフレットによって、また再生は出来ますが、同じ管理の仕方ではすぐにまたリフレットの時期が来てしまいます。

最初に書いた様な経済的・精神的理由から、擦り合わせなどに出さずにギリギリの状態まで、使い続けてしまうのもわかります。
ただ、それが結果的に、楽器の寿命を縮めている事も知っておいて欲しいと思います。

野平工房でのフレット作業後は、ピッカピカにフレットを磨きあげます。
そして、その状態こそが楽器にとって最良の状態だと考えています。

フィンガリングはストレスなく、チョーキング・ビブラートした感じも非常に滑らかです。

楽器の寿命を伸ばす方法の一つとして、いかにこの状態にし、それを維持していくかにあると思います。

弾く頻度にもよると思いますが、僕は、誰でもちょっとした気づかいで、作業後のピカピカのフレットを半年間ほどは維持出来るだろうと考えています。

フレットが曇る・減る原因は、手垢・汗、そして弦のサビです。
サビた弦の表面はザラザラとヤスリのようになり、曇って滑りの悪くなったフレットを、弾くたびに削っていきます。
そして、弦のサビはフレットに移り、指板上のコンディションは最悪な事になっていきます。
大げさに書きましたが、程度の差はあるものの、僕が見てきた楽器の9割程はこの状態でした。
また、フレットが減る原因として、弦を押さえる力が強いからという人もいるかと思いますが、上記の原因を取り除く事で、フレットの寿命は飛躍的に伸びると考えています。(勿論、フレットの種類などによる部分もありますが。)

そこで、僕がやっているケア方法(Highly recommend!!!)
僕は、少しでも楽器を弾いた後は、必ず弦一本一本をウエスで拭き、フレットも全体的に拭きます。
その後、GHSのFAST-FRETをフレットに当たるように軽く薄く塗るというものです。(GHSは本来の目的とは違いますが、この用途において非常に効果的です!)
ウエスで汚れを取り除き、FAST-FRETの油分で弦・フレット表面を保護するという感じです。
これをやってみると、まず弦の寿命が伸びることに驚くと思います。
そして、結果的にフレットの寿命も延びることに繋がります。
僕はこの方法を何年も続けてきました。
半年前にリフレットしたメインのギターを見て、フレット替えたばっかりなの?と言う人もいました。
このように、見た目的にも、長期間ピカピカ状態のフレットを維持する事も出来ます。(勿論、使用状況などにもよりますが。)
細かいやり方を知りたい人は、錦糸町店に遊びに来て下さいな。

ただ、これをやったからって弦のこまめな交換は怠ってはいけません。。。

初めは面倒くさいと思うかも知れないですが、フレットの寿命が伸びることを考えると、精神的・経済的にもやる価値はおおいにあると思います。

まぁ、いろんな要因でネックの状態は変化するので、半年に一度くらいはリペアショップなどでチェックしてもらった方が良いですねぇ:)
タグ:Mesaの日記
posted by Mesa at 00:00| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記