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2015年10月19日

☆錦糸町店のお知らせ☆

今週金曜日(23日)は、誠に勝手ながら14:00開店とさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
 
★Fender USA Twin Amp (中古)★
右矢印1http://www.digimart.net/cat12/shop4879/DS02966622/
 
☆Fender Twin Amp Demo
右矢印1https://www.youtube.com/watch?v=nUMDwcvc5Yo
 


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2015年10月12日

良い音とは?

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昨日、富里店のFacebook・ブログで良い音についての記事があがっていたので、僕なりに少し音の事を書いてみます。
 
良い音と定義される物は存在しないと言うのは同感ですね。
 
また、音を聞く経験などについても書かれていました。
僕もそこは大切な部分だと思います。
 
では、そもそも音ってどう聞こえているかを考えてみたいと思います。
 
以前も書いた事ですが、ギターの6弦の開放を弾いた時、人は何を聞いているのでしょうか?
 
この指一本で出せるEと言われる音にどれだけの情報量が詰まっているかを考えたことがあるでしょうか?
 
譜面にしてしまえば、たった1つの音符です。
Eの音と言ってしまえば、一言で終わりです。
楽器を触った事がない人でもすぐに出せる音です。
 
しかし、実際には物凄い情報量の塊だと僕は考えています。
 
ピックまたは指が弦と触れ合う瞬間のアタック音に始まり、弦の振幅の増え方、振幅の乱れ方、ピッチの変化、振動・音量の増加減衰の仕方、倍音の出方、サスティンの長さ、歪みののり方、ピッキングの強弱・ピックなどの当たる角度、面積、指の硬さなどに対しての変化、艶、ハリ、太さ、、、、
 
単純な項目をあげていっても6弦の開放の1つの音だけでもまだまだ出てくるかと思います。
 
また、そういった内容以外にも、多くの方がBB Kingなどが弾く1音だけを聴いただけでBBだと確信したりすることがあるはずです。
もちろん、他にも沢山そういった、誰が弾いているのかすぐに分かる1音を出せるプレイヤーはいます。
 
しかし、1音でなぜ誰のプレイか判別出来たりするのでしょうか?
そこには、誰がプレイしているかが分かるだけの情報量がつまっているからです。
そこには、プレイヤーのパーソナルな部分が詰まっているからです。
 
パーソナルな物や、精神論的な音楽の考え方が嫌いと言うプレイヤーさんを、僕はプロ・アマ問わず何人も知っていますが、その人達でさえも、良くも悪くもその人のパーソナルな情報が音には出てしまっていると思います。
 
色々な方と話をしますが、海外で生活し楽器を演奏した経験がある方とお話しをすると、音楽に求められるのはそのパーソナルな部分だという意見をよく聞きます。
僕もそうだと思います。
一時間会話をするより、一曲ジャムる方がよっぽど相手を理解する事が出来るということです。
そして、それは、それだけの情報量が音に詰まっているからでもあるかと思います。
 
外国へ行くと、言語以上の情報量を音は持っていると強く感じます。
 
ただ、それらの情報量をキャッチする感覚は経験でしか手に入らないと思います。
 
ギター弾きが、指1つで弾いたEの音を1弦ではなく6弦の開放だと感じるのも、以前にそれを聞いた経験がある、そして6弦の開放だという認識が自分の中にあるからだと思います。
BB Kingの音をBBだと思うのも、以前にBBを聞いた経験があるからです。
 
しかし、音の聞き方の感覚は、雑誌を見ても、ネットを見ても、誰に聞いても、どんなに知識・情報を頭に入れても身につきません。
もちろん、僕の書く記事を読んでも同じです。
自分で身につけるしかないんだと思います。
 
正直、とても時間のかかる作業ですし、それなりの高額な勉強代は必要なんだと思います。
つまり、高級機材を買う為ではなく、経験の為にお金と時間を使うということです。
しかし、同時にそれが楽器の醍醐味の1つなのだとも思います。
 
僕はその経験を得る為に仕事を辞め、外国へも行きました。(まぁ、それだけが理由ではないですが。)
そして、それに何ヶ月もという時間と数百万というお金を使いました。
でも、その価値は多いにあったと思っています。
 
良い音の定義があったら、僕はとっくにギターを弾くのを止めていたかもしれません。
そして、理想の音探しは一生続く物だとも思います。
 
経験は、頭の中のイメージをより具体的な物にしてくれます。
 
理想の音を求める気持ちはとても大切だと思います。
きっと、音楽もどんどん楽しくなります。
posted by Mesa at 12:17| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年10月07日

☆錦糸町店の営業時間のお知らせ☆

本日(7日)は、誠に勝手ながら17:30閉店とさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
 
★Modulus FU5 / Lane Poorピックアップ搭載 (中古)★
右矢印1http://www.digimart.net/cat03/shop4879/DS02971941/
 


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2015年10月04日

楽器の個体差

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先日、楽器の購入を考えていて、あっちこっちの楽器屋さんで楽器を試しているという方が来店されました。
やはり、音や感じが気に入った物でないと買いたくないと、日々試奏を繰り返している方は多いようです。
 
そこで、楽器の個体差を考えてみます。
 
以前、僕はFenderのリペアのお仕事をしていたことがあります。
同じ製造時期の全く同じモデルで、カラーも全く同じという様な個体を多いときでは100本近く任されることもありました。
そこで感じたのは、個体差という物の幅の広さです。
 
確実に個体差は存在しています。
しかし、販売店さんやメーカーさんの広告にはまず書かれていません。
つまり、ある意味隠されてる事実です。
 
では、なぜ個体差が生まれるのか考えてみます。
 
まず、多くの楽器の材料が天然素材の木である為に、個体差が生まれるのは避けられません。
生育時の天候、時期、保管状況など様々な物が関係し、木の密度・水分量、木目などなど全てにおいて大小様々な差が出ます。
 
全く同じ木は2本と存在していないはずです。
同じ名前の木だから同じ音が出るわけではありません。
(ある程度の傾向はあると思いますが、僕はその程度だと思っています。)
 
つまり、カタログスペックのハカランダ、ホンマホ、ハードロックメイプル、コリーナなどなど、どんな豪華絢爛な材の名前も100%音を保証する物ではないということだと思います。
 
ですが、カタログ・広告には材が良い、音が良いとしか書かかれていません。怖いですねぇ。
 
次に、木が加工され楽器の形になり組まれていく間にも個体差が発生していると思います。
機械だけではなく、人間の手による加工が入れば、作業した人の力の入れ具合、癖などにより加工後の仕上がりに違いが現れるでしょう。
ネック周りは、特にそういった作業者の要因による違いがよく見られます。
 
最後に、出来上がったネック・ボディーにパーツが付けられていきますが、ここでも個体差が生まれます。
電気系のピックアップ・ポット・コンデンサなどのパーツは、テスターを当てて全く同じ値を示す物は少ないと思います。
さらには、密度・重量に個体差のある天然素材のネック・ボディーにパーツを取り付けるので、互いのバランスによりさらに違った個体差を生みます。
 
もちろん、これだけではないと思います。
考えれば考えただけ個体差の要因は出てくるでしょう。
 
しかし、このことは公には語られていません。
 
つまり、シグネイチャーや誰かと同一モデルは、憧れのミュージシャンと同じ音が出るわけではないということですね。
 
ペダルやアンプも同様に個体差が存在してしまっていると思います。
 
また、個体差が生むのは音の変化だけではなく、ネックなど各部の不良などに繋がることも多々あるかと思います。
 
個体差は、楽器選びにおいて辛いところだと思います。
しかし、個体差があるから楽器は唯一無二であり、素晴らしい存在なのだとも思います。
 
地道に試奏を繰り返すしかないってことですね。
気に入った個体を探すのは大変です。
posted by Mesa at 17:03| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年10月01日

Custom Shop製

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最近、カスタムショップ系の楽器がリペアに持ち込まれることが多いです。
 
僕の周りにもカスタムショップ製の楽器を持ってる人は多いですね。
僕のギターもそうです。
 
レギュラーラインと比べて、価格はとっても高いですね。
でも、不具合のある個体、不良品と言える個体が沢山あります。
 
やっぱり、高価で不良のあるカスタムショップ製より、調整された廉価版のモデルの方が使える楽器だったりします。
 
意外にも(?)よく聞くのですが、高価なモデルはネックが反らない、音がビビらない、音が良い、当然品質が高いなどなど、そう信じられている方は多いようです。
 
しかし、実際に多くの楽器を触って僕が思うのは、価格とスペックは、楽器の品質や音とは比例しないことも多いのだということです。
 
ちなみに、僕の使っているカスタムショップ製も指板の不良が元からあり、ポジションによって指板の厚さが違います。
指板の厚さは今後のリフレットなどの作業に影響が出でくるので、まぁ厄介な問題だったりします。
 
僕の場合は自分でリペアするので、それも承知で購入したので良いですが、大体の方は購入後に気づくことが多いと思いますので、後から問題が発覚してショックを受けることもあるかと思います。
 
どんな価格帯であっても、安心して楽器を購入するにはそれなりの見極めが必要になってくるのだと思います。
posted by Mesa at 16:32| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記