
連日、フレット擦り合わせのご依頼を受けます。
翌日渡しなど急ぎの方への対応をしていることや、当工房での作業を気に入っていただいた方がリピート、または宣伝してくださっているなどの理由からだと思います。
ありがとうございます!!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
しかし、そうやって擦り合わせをはじめリペア・調整など、ご自身の楽器をケアされているのは、プレイヤーさん達全体の内の何割位でしょうか?
また、リペア・調整に必要性を感じている人は何割くらいでしょうか?
僕は、実際にジャムセッションやライブなどでプレイヤーさん達に接する機会が多いですが、実際には相当低い低い割合です。。。
経済的理由などもあるかと思いますが、多くの方がフレットの擦り合わせなどのリペアより、所有欲を満たす事のほうが優先しているからだと思われます。
良く見かけるのですが、リペア代にするべき費用を、所有欲を満たす物を買う為の費用にまわしてしまう方々がいます。(メーカー物のパーツやケース、ペダル、アンプなどなど。。。)
日本では、楽器が表現するための道具という認識が低いことが、そういった現状を作り出している1つの要因とも思われます。(まぁ、お金の使い方は個人の自由ですが、それなら楽器じゃなくても良いんじゃないの?と思ってしまいます)
リペア屋さんからするとそれは残念な事ですし、楽器が道具では無く、楽器の形をした物以上に扱われていない現実が多々あることを、僕は悲しく思うことがあります。。。
確かに所有欲を満たすのは大切です。
僕も、自分の持っている楽器を眺めてはニヤニヤする事も良くあります。
でも、やっぱりそれらは楽器です。
楽器一本持って外国に行って、僕は痛感させられました。
やっぱり楽器は “ただの道具” です。
それが、楽器がこの世に存在している最大の理由なはずです。
眺める為だけ、所有するだけで終わりの楽器は存在しないはずです。
そして道具だから楽器は美しいのだと思います。
ヘッドの形状、ボディー・コンターの形状、パーツ類の配置、全てに道具として機能させる為の意味があるから美しいのです。
アバロンの装飾があるから、AAAグレードのメイプルトップだから、有名ブランドのロゴがヘッドに輝いているから楽器は美しいのではないと思います。
弾いてあげましょう。
消耗させてあげましょう。
リペア・調整してあげましょう。
楽器をただの所有欲を満たすだけの物体にするか、道具にするかは自分次第です。
眺めているだけでは味わう事の出来ない物を、道具としての楽器は教えてくれるはずです☆
僕も最近曲を作ったりしていますが、年内には自分のバンドを形にして、ライブが出来ればと思っています。
ガンガン弾いていきましょう!
本日は、ライブ見に行くので18:00閉店とさせていただきます。
ご了承くださいませ。。(*>_<*)

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