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2015年08月22日

フレットは必要なのか?

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当工房のブログ内で行われている座談会にて、フレットに関する質問が寄せられましたので、今回フレットについて書いてみます。
(ただ、フレットについては長くなりそうなので、今回はザックリ書いてみたいと思います。)
 
質問の内容は、
“そもそもフレットは必要なのか?”
“形・高さなど色々あるが、素材の違いはないのか?”
“フレットの違いは弾きやすさの問題だけで、音には関係ないのか?”
といったようものでした。
 
まず、フレットの必要性ですが、フレットレスの楽器が存在しているので、必ずしも必要というわけではないと思います。
ヴァイオリンなど歴史ある古い楽器にもフレットはありませんし。
 
しかし、フレットの有無では多くの事が異なります。
 
1番の違いは音程感でしょうか。
フレットがある楽器は、無意識に5フレットの位置を押さえても5フレットの音程が簡単に出ますが、フレットレスでは正確な位置を意識しないと5フレットの音程を出す事が出来ません。
これは、ギターやベースがヴァイオリンなどに比べて一般的に受け入れられている要因の1つではないかと思います。
僕も、初めてギターを買ったその日に音楽の教科書を使って“荒城の月”が弾けたのもフレットがあったお陰だと思います。
ただ、だからといってフレットがある方が優れているというわけではないと思います。
 
次に、フレットの有無での音の違いです。
これも全く別ものだと思います。
更には、スライドなどのテクニックを組み合わせて弾くと、フレットの有無のニュアンスの違いがフレーズにも随所に現れるかと思います。
 
素材についてですが、これも様々な物が様々なメーカーから販売されています。
最近のメジャーな所だとジェスカーやジムダンロップでしょうか?
 
もちろん他にも様々なブランドネームで多くのフレットが販売されており、素材の種類も様々です。
 
大きく分けると一般的なニッケル、次にステンレス、コアな所でブラスなどがあります。
更には、成分の配分量の違いや原料の産地、製法などの違いにより、同じニッケル、ステンレスなどという名前で販売されていても、メーカーが違えば音や硬さなどが大きく違います。
 
そして、上記のような素材の違いにより音にも違いが出ます。
ギターを弾く場合、開放弦でない限り弦はフレットの頂点とブリッジの駒の先端の2点で支えられ音を作り出しています。
そう考えるだけでも音への影響がありそうな気がしてきますね。
 
更に言えば、弦の振動はその2点を通りネックやボディーに伝わっていきます。
 
つまり、弦の振動はフレット・ブリッジというフィルターを通り、楽器全体へ広がっていきます。
フレットレスでは、このフレットというフィルターを通る事がないので、音に違いを生んでいるとも言えます。
 
さらに、フレットには様々な要素が絡み合い音に影響を与えていると思いますが、これについて書いているとまた長くなりそうなので次の機会に書いてみたいと思います
posted by Mesa at 19:10| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記
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