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2015年08月31日

フレットの減り防ぐ  

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フレットの減りは、誰もが恐れている事です。
何故なら、修理に出さなければいけないしお金がかかるからです。
軽度であっても擦り合せ、減りが大きければリフレットが必要になります。
しかし、僕の見てきたプレーヤーさんのほぼ100%が、減りが嫌だと思いながら十分なケアをしていません。
 
僕のギターのフレットはリフレットして半年経っていますが、まだ曇っていません。
しかし、多くの楽器店で売っている楽器、そしてほぼ全ての修理に持ち込まれる楽器のフレットは完全に曇っています。
これを読んでいる方のフレットも、おそらく曇っていると思います。
フレットの曇りは、サビ/酸化によるものです。
 
僕は、フレットの減りはフレットの曇りが大きく関係していると思っています。
この事についてはかなり前にここで書きました。
しかし、連日曇ったフレットを見ていて勿体ないなぁと思う事が多々あるので、この事についてまた書いてみようかと思います。
 
フレットが曇る原因は、弾いた際の汗や手垢です。
そして弦が錆びる原因も同じです。
更には、弦のサビはフレット移ってしまいます。
そして、弦のサビもフレットに移ります。
 
つまり、一度サビが発生してしまうといくら弦を新品に交換しても、サビの連鎖によりフレット側からサビがやってきてしまいます。
ブリッジ部も直接手が触れるので、そこでもサビの連鎖は発生してしまいます。
 
サビの進行を止めるには、根本的にサビを取り除き、錆びた弦は張らず、日頃のケアによりサビを発生させないようにする事です。
 
まずサビを取り除くには、一度フレットを研磨剤などでピカピカの状態に磨くというのが簡単な方法だと思います。
 
そしてケアについては、以前にも書きましたが、少しでも楽器を触った後は必ずウエスで弦1本1本を拭き、フレットも全て拭く。
そしてFast-Fretなどの保護材を弦・フレットに塗るということです。
(経済的に見て、ウエスとFast-Fretを買ってこまめに弦交換しても、擦り合わせ・リフレットの時期を先延ばし出来るなら、相当お得だと僕は思います。)
 
当工房のフレット擦り合わせ・リフレット作業も、フレットをピカピカに磨き上げてお渡ししています。
そして、多くの方人が初めて見るツルツルピカピカのフレットに驚かれます。
  
しかし、1ヶ月後にその楽器を見せていただくと、もぅ曇ってしまっていたりします...
 
つまり、せっかく擦り合わせ・リフレットをしても、1ヶ月後にはまたサビの連鎖にハマってしまっているということです。
 
曇ったフレットは滑りが悪く摩擦が大きいので、弾く際に余計に力を入れ弦を押さえ、押し付けるようなかたちでフレットを削っていきます。
曇ったフレットからサビが移った弦は、表面がヤスリのようにザラザラになり弾く度にフレットを削っていきます。
 
そして、短期間でまた擦り合わせ・リフレットの必要がでてきてしまいます。。。
 
多くの方がケアできないのは、正しいケアの仕方を知らないか面倒くさいからやらないかのどちらかです。
しかし、全ての方がフレットの減りを嫌がっているはずです。
 
フレットの寿命は楽器の寿命です。
美しいフィニッシュのボディーをポリッシュで磨くより、フレットをピカピカに保つ方が楽器は喜ぶと思います。
 
高い修理代を払う前に、日頃のケアを心がけたいものです。。。
高い楽器を買う前に、日頃のケアを知っておきたいものです。。。
 
また、ナットの溝の高さが適正でない(低い)ため、不必要に弦がフレットに当たりフレットを削っていってしまうという事もよく起こります。
1フレットが減っている場合は、ナットも怪しい場合が多いですね。
つまり、ナットが不良でも楽器の寿命は短くなってしまいます。
 
 
フレット磨きのやり方が分からない、自分でやるのはちょっと...という方の為に¥3,240(税込)にて当工房でもフレット磨きを受け付けております。
 
posted by Mesa at 18:58| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記
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