2014-11-1-thumb-180xauto-333.jpg

2015年09月14日

ゲインとリペア

box-l-kn2jf76cglqkik54szez4x3w4u-1001 (4).jpg

ゲインを上げて弾いていると、飽きてきてしまいます。
強く弾いても弱く弾いても何を弾いても一緒になり、抑揚がなくつまらなく感じてしまいます。
ノイズも増え、ヌケも悪くなります。

そこで、ゲインを下げるにはどうしたらいいかを考えてみました。

ゲインを上げる理由は、クリーンな音より弾き易いからというのがまずあると思います。
つまり、楽器を自分の弾き易い状態に持っていければ、それまでより低いゲイン量でも弾きこなす事が出来るはずです。

そして、もう一つはペダル・アンプへの入力を増やす方法です。
しかし、それはハイパワーなピックアップを積むなどてはなく、何かでブーストするわけでもなく、楽器自体の調整により楽器の響きを豊かにし情報量を増やし、それをペダル・アンプへ入力し、今までよりも低いゲイン設定にしても聴覚上のドライブ感を得るというものです。
思うに、これこそがナチュラルなドライブだと思います。

フレットの擦り合わせなど、リペア・調整後に楽器の響きが豊かになる事は自分自身わかっていますし、当工房でリペアをした事のある人なら実感いただいている部分だと思います。
逆に言えば、豊かな響きを持たない楽器は、電気的にゲインを上げなければ歪んでくれないんだと思います。
僕は、ドライブ感を保ちながらニュアンスを出すポイントの一つはそこではないかと考えました。

そして、電気的にではなく、ドライブ感を楽器の調整でコントロールするということは、演奏のニュアンスの損失を最小限に食い止め、尚且つ出音を有機的な物にしてくれるのだと思います。

良いバンドの演奏は、激しく・熱く・ラウドであっても、ステージ上の音量は思いの外小さく、そして意外にもクリーンな音だったりします。
十分な音の厚みやドライブ感を得るには、足し算的にゲイン・ボリュームを上げるのではなく、引き算的な考え方が必要な場合も多くあるのだと思います。
豊かな楽器の響きはクリーンな音でも音を複雑にし厚みを生み出し、広がる様な奥行きのあるナチュラルなサスティンを与えてくれます。

最近、自分の楽器を弾いていて気づいたことですが、以前試したネックポケットの拡張をしてから、同じペダル・アンプの設定でも以前よりもドライブ感が増えていました。
楽器の響きが変わり、情報量が増えたためドライブ感が増したのだと思います。
結果、以前と同様のドライブ感を味わいながらも、ペダルのゲインを下げることが出来るようになりました。
そして、以前より生々しい音に近づくことが出来たと思います。
ただ、ニュアンスが出まくりなので、ある意味弾くのが難しくなりましたが、それも楽器の醍醐味だと思います。
posted by Mesa at 15:18| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: