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2015年09月10日

湿度と音について

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僕の個人的な意見です。

連日、雨雨雨で湿度高めです。
音は空気の振動であることから、空気中の水分などの影響は避けられないかと思います。

そして最近、日本と乾燥した空気の外国では楽器の鳴り方、音の伝わり方がだいぶ違うと感じています。

つまり、楽器は日本で鳴らすなら日本で鳴らす用の状態に調整しなければならない様な気がしています。

実際に僕の場合、海外のミュージシャンを日本で見た時、海外で見るのと比べて良い音に感じた事は無いです。
もちろん様々な要因が絡んでその結果になっているのだと思いますが、ワールドツアーをする人達にとって、演奏する場所によって鳴り方が変わるのは結構なストレスではないかと思いますし、その鳴り方の違いが演奏に与えている影響も大きいと思っています。

イメージでは、空気がドライな土地ほど音はオープンで楽器の響きが外へ広がっていき、その場の空気を振動させているように感じます。
しかし、湿度が多く重い空気の日本では、楽器の響きが外へ広がらず、楽器自体が振動しているだけであまり空気の振動を感じないような様な気がします。
この違いは生音の時点でも違うと感じるので、国の違いによる電圧の差などでもないと思います。

ライブ演奏の場に行っても同じように感じます。
外国などでは、演奏によって会場の空気自体が揺れているように感じますが、日本ではあまりそういった感じがないように思えます。

楽器の鳴りについてはよく耳にします。
お客さんからも、鳴りについての話をされる事も多いです。

しかし僕は、実際には鳴り以上に響きの広がり方が大事なのではないかと最近考える様になりました。
生音の大きい鳴りの良い楽器はちょくちょく見かけます。
しかし、響きが広がる楽器は少ないように感じます。
つまり、鳴りはするが奥行き、立体感を感じない音です。

もちろん日本に居る以上、湿度などの問題は避けられません。
響きの広がりを考えると、非常に不利な環境ではないかと思います。

しかし、調整次第で響きの広がり方を変えられるのではと考え、最近いろいろと実験をしています。

音とその土地の気候は、普段は気づかないですが大きく関係してるような気がします。
日本語と英語の響きが全く違うのもそうなのかもしれません。
言葉のなまりなんかもその土地の環境の影響を受けたものかもしれません。

楽器の音を考える場合、どうしても機材の質などに目がいきがちです。
しかし、環境や演奏者自身がカギを握っている場合も多くあると思います。

そして、多くの楽器がメイドインジャパンではなかったりします。
そして、多くの楽器が海外のモデルを参考に作られていたりします。

メーカー・ショップの基準値に合わせることが調整ではないと思います。
自分に合う楽器があるように、日本の環境に合う楽器の状態があるのだと思います。

日本と外国の違いを意識することが、音に変化を与えることも多々あると考えています。

最近、音ってホントに楽しいと感じます!
これからもいろいろ実験してみたいと思います。
posted by Mesa at 13:23| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年09月07日

はじめての “けいおん” 。

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昨日の夜、はじめてアニメの“けいおん”ってヤツを見てみました。
 
これってテレビでやってるのかな?
けいおんについては全くの無知なので、しばらく誰がどのパートなのかも分からなかった。
全員女の子ってのも知らなかった。。。
でも、ベースの子が左利きってのは話で聞いて知ってたかなぁ。
 
途中で、楽器やってる人にしか関係ない様な話題とかがちょくちょく挿まれているのは驚いた。
まだ3話くらいしか見てないけど、ハカランダとかストップテールピースの話が出てきたりしたなぁ。
このアニメどういう人に向けてるものなんだろか?
コードの押さえ方みたいなのもあったなぁ。
楽器も結構細かく描かれてるのも驚き。みんなブランドもの持ってる設定なのかな?
 
きっとずいぶん前からやっているアニメなんだろうけど、未だにこのアニメの話を聞くので見てみました。
ついつい続けてみちゃいそですねぇ。
今夜もちょっと見てみよぉ♪
 
見てて面白いネタがあったらここでまた書いてみます!
posted by Mesa at 18:15| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年09月06日

フロイドローズ・ロックナットでチューニングが狂う

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大胆にアーミングしてもチューニングが狂わないというのが売りのフロイド系ブリッジ・ロックナットも、チューニングに問題が出る事があります。

当工房に持ち込まれる症状としては、上記のブリッジ仕様なのにアーミングするとチューニングが狂うというギターを見かけます。

裏のバネと弦の張力にてバランスを保ち固定されているブリッジなので、ちょっとした調整不良でも動作が安定しなくなることがあります。

しかし、意外?にもヘッド側に原因がある事も多いです。

それはテンションバーです。
ナットとペグの間で弦を押さえているアレです。

テンションバーの高さが適正でないと、ナット部でボルトを締めて固定したと思っても、きちんと固定されていない場合があります。
しっかりと固定されていないので、アーミングによって狂いが出ます。
更には、中途半端にナット部で固定されているので、狂った音程が戻る事も出来なくなり、結果大きくチューニングが狂ってしまいます。

弦を張り替えチューニングし、ロックナットを締めるとチューニングが大きくシュープしてしまう場合は、テンションバーの高さが適正ではないと思います。(5、6弦に関しては多少のシャープはしょうがないかと思います。)

テンションバーは、低すぎても高すぎても良くありません。
しかし、ボルトで固定してしまうのだからと気にしていない人も多いのだと思います。

弦交換の度に外す方もいるかと思いますので、その都度チェックしたい部分です。

丁度良い高さについて気になる方は、お気軽にご来店くださぃ。
posted by Mesa at 14:57| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年09月03日

僕のエフェクターボード

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だいぶバランスとれてきたので、僕のペダルボードを載せてみます。
 
最近ダイソーさん各店でマジックテープの売り切れが相次いでいるようです。
僕は、エフェクターの張りつけの為にみんなが買っていったのではないかと思っています。
僕は、ボードをしょっちゅうバラしては組み立て直すを繰り返しています。
なので、マジックテープでの取り付けが一番都合が良かったりします。
 
何故そんなにバラしたりを繰り返すかというと、バランスをとる為です。
僕は、ペダルを並べただけでボードが出来上がるとは思っていません。
楽器を自分に合わせ調整しバランスを取るように、ボードも自分に合わせたバランスに仕上げるべきだと考えています。
 
自分に合うボードとは何かを考えてみます。
 
単純に足のサイズは人により違います。
なのでペダルの置く位置によっては踏み易い・踏みにくいが出てきます。
利き足も問題になってくるかと思います。
慣れもあるかと思いますが、ワウやボリュームペダルなど右足・左足によって操作し易いし辛いがあると思います。
 
踏み方にも人それぞれ癖があると思います。
その癖により、踏んだ際に足がツマミ類に当たり設定が変わってしまうなどがあります。
僕は、足下をあまり見ずにガンガン踏んでいくので、足がツマミ類に当たらないように工夫しています。
場合によっては、ツマミを守る為の自作のカバーや、バーを取り付けたりもします。
 
ペダルの高さも気になる所です。
横に一直線で並べるなら問題ないかと思いますが、2列、3列となっていくと必然的に奥のペダルは踏み辛くなってきます。
なので、物によっては嵩上げが必要になってきます。
ただ、高過ぎても踏む際にその分足を高く持ち上げなければいけなくなるので、最低限の高さに調整する事が大切だと思います。
 
僕は、前述のようにガンガン踏み替えていくので、確実にスイッチのオン/オフが出来ないと困ります。
なので、機械式のスイッチの場合ゴム足の様な物をスイッチの先端に取り付け、少し角度が悪く足が当たっても滑る事なく確実にオン/オフが切り替えられるようにしています。
これは、結構効果あると思います。
ワウも軽く踏み込んでスイッチが入るように調整します。
 
Maxonなんかもスイッチのバネが硬すぎたりするので、1本バネを抜いて確実にオン/オフ出来るように調整します。
 
踏んだ際にペダルがズレても踏み損ねの原因になるので、出来る限りしっかり固定しています。
 
また、なるべく黒いペダルは使わないようにしています。
暗い場所などでは黒いペダルが見にくかったりして、とっさの時に踏み辛かったりすると思うからです。
なので黒いペダルの場合は、明るい色のテープをスイッチ周りに貼るとかして目立つようにしています。
 
ボード内の配線には、長さの制限のないGEORGE L'Sを使っています。
音が自分の好みというのも勿論ありますが、好きな長さでいつでも作り直せるというのは非常に都合が良いです。
僕のボード内は、踏み易さ優先なので、配線が中で行ったり来たりしています。
しかも、しょっちゅう入れ替えがあるのでGEORGE L'Sのような物でないと無理です。
ただ、GEORGE L'Sのプラグは接触不良が起こり易いと思っているので、プラグはGEORGE L'S以外の物を使っています。
 
電源は、単3エネループ8本にて全てのペダルに供給しています。(最近?のエネループは容量も大きくて助かります)
 
アダプターを使わない事でノイズを抑えられ、なおかつどんな状況でもコンセント位置を気にせず、シールドを繋げばすぐに使えるという事は大きな利点だと思います。
特に入れ替えの激しいJamセッションなどでも、すぐに演奏が始められるという事は非常に重要なことだと思います。
(もたもたしてると文句言われちゃいますからねぇ...)
 
また、入れ替えの時間短縮を考え、ギターからボードまでのシールドは最短の長さで製作してあります。
長いシールドだと巻き取るのも大変だし、絡まるのも面倒くさいです。
音質的にも最短でペダルに繋ぐ方が劣化は抑えられますしね。
 
僕はこのボードをどこへでも持ち出すので、出来るだけ軽く作る事も大切だと思っています。
 
そして、音のバランスです。
僕は、1曲を通して常時オンで使えないペダルは使いません。(リングモジュレーターなんかは別ですが)
つまり、イントロからバッキング、ソロ、そしてエンディングまで、手元の操作だけで1曲通して使えるペダルでないと使いたくありません。
手元のボリュームを絞るとコモる、ニュアンスが出なくなる、急に音量が下がる、音が極端に細くなったり、使えるクリーンなサウンドが出ないなどなど問題を抱えているペダルは沢山あります。
 
また、全てのペダルの相性も合わせます。
あるペダルをオンにすると、音量が上がって・下がってしまう、コモる、細くなる、ノイズが出る、発振する、または完全に好みの音でなくなってしまうなどなど、組み合わせによる問題が消えるまで接続順やインピーダンスをいじるなどして納得いくまで試行錯誤します。
単体では素晴らしい音のペダルも、他のペダルと組合わせると急にバランスを崩すペダルは沢山あります。
 
このペダル同士の相性がボードを作る上での1番の問題だと思います。
 
しかし相性を合わせると、そういった問題を気にしなくて良くなるので、いつどこで何を踏んでも弾く事に集中出来るので、とっても重要な事だと思っています。
 
僕はペダルを買う時は自分のボードを持っていき、ボード内に入れさせてもらい試奏します。
複数のペダルを繋いで使うつもりであれば、相性の問題を考えると単体で試すのはちょと危ないように思います。
 
そして、買ったペダルをボードにしっかり組み込みJamセッションなどのバンド内に持ち込んで実際に試します。
 
すると、またバランスが悪く感じたりします。
 
以前にも書きましたが、実際には試奏の環境とバンド内での音の環境は全く別物です。
全てのパートが様々な音域を出しているバンド内では、自分の音の出方も大きく変わってしまいます。
様々な音域がギターの音域にかぶさりトレブリーに感じたりブーミーに感じたり、ヌケが悪く感じたり、結果、自分の音が聴こえ辛くなり足りない物を補おうとブーストさせたり音量を上げたりしバンドのバランス自体が崩壊していきます。。。
 
実際のバンド内で感じたそういった問題を家へ帰り、ボードをバラして、イジって、組み立て直して、また次のJamセッションで再挑戦します。
ボードのバランスがとれるまで、これを何十回と繰り返します。
それでもダメなペダルは即売却しちゃいます。
そしてまた次を探します。
 
ただ、バランスが取れてくると、不思議と繋ぐアンプは何でも良いかなって気になってきます。
僕は、バランスのとれたボードはアンプのように感じます。
それだけで大まかな自分の好み音が作れるようになると思っています。
もちろん完璧ではないですが、毎回自分のアンプを持ち出せるわけはありませんから、これはとても重要な事だと考えています。
 
1曲を通して使えないペダルを使わないというのも、僕が、エフェクターボードに単なる効果ではなくアンプ的な要素を取り入れたいと思うからだと思います。
 
そして、僕のボード内のペダルへの考え方も以前と比べ変わってきました。
 
先日もありましたが、スペースの関係で立ち位置がアンプから数メートル離れた位置になってしまう事があります。
Jamセッションなどではよくあることでしょう。
そのような場では、アンプのセッティングの時間なんてありません。
しかし、立ち位置の関係で演奏中音量を変えたくても、トーンのツマミをいじりたくても演奏中にアンプの所まで行けないという状況が起こります。
 
そこで足下のボード内でそれらをイジれたらと考えるようになりました。
イコライザーが付いたペダルを使ったり、ボード内にマスターボリュームを設けたり。
 
結果、それは大成功だったと思います。
アンプは適当な音と音量にだけ設定しておけば、後は足下で自由にイジれるので、今まで以上に演奏までの時間短縮を出来るようになりました。
 
踏み易さ、音質、好みなどのバランスを限りなくストレスがないようにする事が大切なんだと思います。
ペダルが嫌いという方も沢山いますが、どこかにストレスを感じる為かもしれませ。
勿論、アンプ直も素晴らしいと思います。
ただ、アンプ直にはない物がペダルにあるのも確かです。
試行錯誤を繰り返し、自分に合っている物が何なのかを探すのも楽しいと思います。
posted by Mesa at 15:05| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年09月02日

初めてのリペアショップ

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‪初めてのリペアショップ
 
僕が初めてギターの修理屋さん・リペアショップに行ったのは高校生の頃でした。
 
その頃、雑誌などで楽器の調整方法の記事を目にし、自分でも弦高やオクターブ、トラスロッドの調整を、こんな感じかなぁ程度の気持ちで雑誌などを見ながら始めるようになりました。
 
それから、ネックには単純な反りの他に “ねじれ” という状態があることを知り、高校生の僕は、上手くネックの状態を見る事が出来ないにも関わらず、自分のネックはねじれているのではないかと勝手に疑うようになりました。
 
そして初めて、リペアショップへ行ってみようと思うようになりました。
実際には有名なお店を3、4軒まわり、自分のギターのネックがねじれてないかを見てもらいました。
 
何故複数のお店をまわったかというと、どこのお店でも問題ないですょと言われたのですが、僕はリペアマンの言ってる事が信用出来なかったからです。(失礼なヤツです...)
高校生の自分の目には、自分の楽器のネックがどう見てもねじれてるように見えていたのです。
 
つまり、自分がきちんとネックの状態を見れなかった為に、僕は複数のお店をまわることになってしまったという事です。
 
実際には、ネックの状態・弦高などを見るのは結構コツがいります。
楽器の状態を確認する単純な作業ですが、リペアのお仕事をしているなどの方を除くと、ある程度楽器を弾いている方でも、高校生の頃の僕のように正確に状態を見れないという人は意外にも多いです。
楽器屋さんの店員さんなども、どこまで正確に見れるかは結構疑問だったりします。
 
しかし、実際に僕がリペアをお仕事にするようになった今でも、些細な事でも自分の楽器に対して何か疑問を持つ事はとても大切だと思っています。
高校生の頃の僕のようにリペアマンを疑うのもありだと思います。
自分が納得するまで悩む事も時には大切です。
発見や理解は疑問からしか生まれないと思っています。
現在では、ネットにより様々な疑問の答えが簡単に手に入りようになりました。
しかし、答えは手に入りますがそれは理解した事とは違うはずです。
 
悩み過ぎるのもよくありませんが、理解を深める為には、何かを目一杯楽しむ為には、必ず疑問が必要なはずです。
 
些細な事でも来店し相談してもらえればと思います。
もちろん、当工房だけではなく複数のリペア屋さんをまわってみるのもありだと思います。
 
知恵袋に頼らず、実際に疑問をぶつけに行ってみるのも良いのではないでしょうか?
posted by Mesa at 19:01| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年08月31日

フレットの減り防ぐ  

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フレットの減りは、誰もが恐れている事です。
何故なら、修理に出さなければいけないしお金がかかるからです。
軽度であっても擦り合せ、減りが大きければリフレットが必要になります。
しかし、僕の見てきたプレーヤーさんのほぼ100%が、減りが嫌だと思いながら十分なケアをしていません。
 
僕のギターのフレットはリフレットして半年経っていますが、まだ曇っていません。
しかし、多くの楽器店で売っている楽器、そしてほぼ全ての修理に持ち込まれる楽器のフレットは完全に曇っています。
これを読んでいる方のフレットも、おそらく曇っていると思います。
フレットの曇りは、サビ/酸化によるものです。
 
僕は、フレットの減りはフレットの曇りが大きく関係していると思っています。
この事についてはかなり前にここで書きました。
しかし、連日曇ったフレットを見ていて勿体ないなぁと思う事が多々あるので、この事についてまた書いてみようかと思います。
 
フレットが曇る原因は、弾いた際の汗や手垢です。
そして弦が錆びる原因も同じです。
更には、弦のサビはフレット移ってしまいます。
そして、弦のサビもフレットに移ります。
 
つまり、一度サビが発生してしまうといくら弦を新品に交換しても、サビの連鎖によりフレット側からサビがやってきてしまいます。
ブリッジ部も直接手が触れるので、そこでもサビの連鎖は発生してしまいます。
 
サビの進行を止めるには、根本的にサビを取り除き、錆びた弦は張らず、日頃のケアによりサビを発生させないようにする事です。
 
まずサビを取り除くには、一度フレットを研磨剤などでピカピカの状態に磨くというのが簡単な方法だと思います。
 
そしてケアについては、以前にも書きましたが、少しでも楽器を触った後は必ずウエスで弦1本1本を拭き、フレットも全て拭く。
そしてFast-Fretなどの保護材を弦・フレットに塗るということです。
(経済的に見て、ウエスとFast-Fretを買ってこまめに弦交換しても、擦り合わせ・リフレットの時期を先延ばし出来るなら、相当お得だと僕は思います。)
 
当工房のフレット擦り合わせ・リフレット作業も、フレットをピカピカに磨き上げてお渡ししています。
そして、多くの方人が初めて見るツルツルピカピカのフレットに驚かれます。
  
しかし、1ヶ月後にその楽器を見せていただくと、もぅ曇ってしまっていたりします...
 
つまり、せっかく擦り合わせ・リフレットをしても、1ヶ月後にはまたサビの連鎖にハマってしまっているということです。
 
曇ったフレットは滑りが悪く摩擦が大きいので、弾く際に余計に力を入れ弦を押さえ、押し付けるようなかたちでフレットを削っていきます。
曇ったフレットからサビが移った弦は、表面がヤスリのようにザラザラになり弾く度にフレットを削っていきます。
 
そして、短期間でまた擦り合わせ・リフレットの必要がでてきてしまいます。。。
 
多くの方がケアできないのは、正しいケアの仕方を知らないか面倒くさいからやらないかのどちらかです。
しかし、全ての方がフレットの減りを嫌がっているはずです。
 
フレットの寿命は楽器の寿命です。
美しいフィニッシュのボディーをポリッシュで磨くより、フレットをピカピカに保つ方が楽器は喜ぶと思います。
 
高い修理代を払う前に、日頃のケアを心がけたいものです。。。
高い楽器を買う前に、日頃のケアを知っておきたいものです。。。
 
また、ナットの溝の高さが適正でない(低い)ため、不必要に弦がフレットに当たりフレットを削っていってしまうという事もよく起こります。
1フレットが減っている場合は、ナットも怪しい場合が多いですね。
つまり、ナットが不良でも楽器の寿命は短くなってしまいます。
 
 
フレット磨きのやり方が分からない、自分でやるのはちょっと...という方の為に¥3,240(税込)にて当工房でもフレット磨きを受け付けております。
 
posted by Mesa at 18:58| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年08月29日

ネック調整、弦高調整をレクチャー

9/6日曜日12時から富里、錦糸町の両店でネック調整、弦高調整のレクチャーを行います。
内容はトラスロッドを回してのネック調整と、弦高調整をレクチャーし、参加者の楽器をそれぞれ参加者ご自身に調整して頂きます。
アコースティックギターで参加の方はサドルを削っての調整はいたしませんので、調整可能な楽器の参加者の楽器を見て参考にしていただきます。
ご自身で自分の楽器の状態を把握出来るようになり調整も出来るようになれば楽器購入時や楽器管理にも役立てて頂きたく企画しました。
当日はご自身の楽器1本と使用している弦をご用意ください。
参加費はお一人3.240円で約一時間程度を予定しています。
参加希望の方は予約が必要ですので参加希望の店舗に電話又はメールでご持参の楽器名とご連絡ください。
参加人数も限定させて頂きますので定員数に達しましたら締め切らせて頂きます。

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posted by Mesa at 15:12| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年08月22日

フレットは必要なのか?

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当工房のブログ内で行われている座談会にて、フレットに関する質問が寄せられましたので、今回フレットについて書いてみます。
(ただ、フレットについては長くなりそうなので、今回はザックリ書いてみたいと思います。)
 
質問の内容は、
“そもそもフレットは必要なのか?”
“形・高さなど色々あるが、素材の違いはないのか?”
“フレットの違いは弾きやすさの問題だけで、音には関係ないのか?”
といったようものでした。
 
まず、フレットの必要性ですが、フレットレスの楽器が存在しているので、必ずしも必要というわけではないと思います。
ヴァイオリンなど歴史ある古い楽器にもフレットはありませんし。
 
しかし、フレットの有無では多くの事が異なります。
 
1番の違いは音程感でしょうか。
フレットがある楽器は、無意識に5フレットの位置を押さえても5フレットの音程が簡単に出ますが、フレットレスでは正確な位置を意識しないと5フレットの音程を出す事が出来ません。
これは、ギターやベースがヴァイオリンなどに比べて一般的に受け入れられている要因の1つではないかと思います。
僕も、初めてギターを買ったその日に音楽の教科書を使って“荒城の月”が弾けたのもフレットがあったお陰だと思います。
ただ、だからといってフレットがある方が優れているというわけではないと思います。
 
次に、フレットの有無での音の違いです。
これも全く別ものだと思います。
更には、スライドなどのテクニックを組み合わせて弾くと、フレットの有無のニュアンスの違いがフレーズにも随所に現れるかと思います。
 
素材についてですが、これも様々な物が様々なメーカーから販売されています。
最近のメジャーな所だとジェスカーやジムダンロップでしょうか?
 
もちろん他にも様々なブランドネームで多くのフレットが販売されており、素材の種類も様々です。
 
大きく分けると一般的なニッケル、次にステンレス、コアな所でブラスなどがあります。
更には、成分の配分量の違いや原料の産地、製法などの違いにより、同じニッケル、ステンレスなどという名前で販売されていても、メーカーが違えば音や硬さなどが大きく違います。
 
そして、上記のような素材の違いにより音にも違いが出ます。
ギターを弾く場合、開放弦でない限り弦はフレットの頂点とブリッジの駒の先端の2点で支えられ音を作り出しています。
そう考えるだけでも音への影響がありそうな気がしてきますね。
 
更に言えば、弦の振動はその2点を通りネックやボディーに伝わっていきます。
 
つまり、弦の振動はフレット・ブリッジというフィルターを通り、楽器全体へ広がっていきます。
フレットレスでは、このフレットというフィルターを通る事がないので、音に違いを生んでいるとも言えます。
 
さらに、フレットには様々な要素が絡み合い音に影響を与えていると思いますが、これについて書いているとまた長くなりそうなので次の機会に書いてみたいと思います
posted by Mesa at 19:10| Comment(0) | 修理 / Mesaの日記

2015年08月16日

ゆるいネックポケットを作ってみました。

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今回実験に使ったギターは、Fender Custom Shop 1969 Closet Classic Stratocasterです。
元々は、ネックを外す際に少し抵抗を感じるくらいピッタリに仕上げられたポケットでした。
精度が悪い感じではありませんでした。
 
世間でも、ここの精度を気にする人は多いようです。
最近のハイエンド系や工房系の楽器は、精度良くピッタリ隙間のないサイズで作られているものが多いですね。
 
しかし、逆にここがゆるゆるだとどうなのかと思い、両脇の壁の部分を削ってみました。
ゆるいポケットに悪い印象を受ける方は多いです。
見た目でも、単純に精度が悪くて良くないだろうと思うのもまぁ分かります。
 
そこで、実際に上記のストラトのポケットを削ってみました。
作業後は、画像にあるように弦の袋がスルっと入る位の隙間ができました。
目で見ても隙間があるのがわかります。
隙間自体は0.5mmだろうが3mmだろうが、ネックにポケットの壁が触れていなければ音への影響は同じかと思います。
ただ、ガッツリ隙間っぽいのは精神衛生上よろしくないかとは思います。
もちろん、一度削ってしまうと後戻りは出来ません。。。
 
結果この個体に関しては、生鳴りが結構大きくなりました。
弦が、以前より自然に振動出来るようになったようにも感じます。
 
また、元々あった音の固さも薄くなりソフトになったように感じます。
アンプに繋いでみると、出音が太くなっています。
のっぺりし過ぎない適度なソフトさを感じます。
ピッキングの強弱の感じは、以前よりも出しやすくなっています。
 
ポケットがゆるくなる事で、ネックのセンターずれが起きやすくなるかと思いましたが、ジョイントネジの穴の精度が悪くなければ、そこまで問題ではなさそうです。
 
実際に試した感じでは、悪い感じは全くしませんでした。
むしろ、僕的にはこちらの方が断然好みですね。
 
こうして楽器をいじっていくと、全ての部分がピッタリと精度良く作っても、気に入った音が出てくれるわけではないんだとつくづく感じます。
他の楽器も、削ってゆるくしてみようかと思います。
 
ただ、実際には弾く場所に行って使ってみないとわからない部分もあると思うので、今度どこかに持ち出して試してみたいと思います。
 


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タグ:Mesaの日記
posted by Mesa at 12:56| Comment(1) | 修理 / Mesaの日記

2015年08月11日

Mesaの日記:楽器のバランスを考えてみます。

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1つの楽器の音は、各部のバランスで成り立っています。
つまり、どこかが変わると別の場所も変化してしまいます。

今までも、フレット・ナットなどと弦高のバランスについてなんかを書いてきました。
フレット・ナットが消耗し低くなれば、弦高も変化します。
更には、日本の気候変化などによってネックの反り具合も変わるので、そこでもまた弦高は変化します。
そして、弦高の変化は、音のバランスも変化させます。

勿論、適正なバランスによってフレットのビビリなどが抑えられているので、そのバランスが変わればビビリが発生する事もあります。

多数の部品で構成されているギター・ベースは、各部の圧力や共振のバランスが音に影響を与えています。
ギター・ベースの中で共振していない部分は、ネジ一つとしてありません。
つまり、厳密にはネジの締め具合一つでも音のバランスは変わってきます。

そして、パーツ交換で音が変わるのは、元のバランスが何らかの形で変化する為です。

上記以外にも様々なバランスが合わさり、一つの楽器の音を形成しています。
楽器本体以外に、シールド・ペダル類・アンプと接続するものが増える度に、出音のバランスは複雑になってきます。

バランスを取るという事は、安定を手に入れる事かと思います。
しかし、多くの人がバランスを取るのでは無く、バランスが崩れない様に無理やり固定し安定を手に入れようとしてしまいます。
つまり、多くが足し算的に物事が進められていきます。

ピックアップ交換なども、そういった傾向の一つかと思います。

フレットの不良、ネックの反り、ナットの高さ、ブリッジの調整などを無視しピックアップ交換に取りかかる方は非常に多いです。
全体の8割位かもしれません。

しかし、上記の箇所を無視して、ピックアップ交換しようとしたところで、100%の響きが出ていない楽器で作業しても、楽器の響き自体は変わりません。
変わるのは電気的な部分でしかなく、楽器自体の鳴りが変わっていないので、実際には足し算すら出来ていないと僕は思っています。
だだ、電気的に交換前とは変化はありますので、そこのわずかに変化した部分で多くの人が満足したり、ピックアップについて評価しているのかと思います。

つまり、100%の力を発揮できないピックアップ交換では、ピックアップの代金分の音質変化を得れていないと僕は思っています。
コンデンサや他の電気パーツにも同じことが言えます。

当工房で、フレット擦り合わせが1番多い作業なのは、当工房に来る方はその部分を理解しているお客様が多いからだとも思います。
ただ、実際には、音が気に入らないからフレットの擦り合わせ・ナットの調整をしバランスを整えてみようと考える人は、殆どいないのが現状でしょう。

実際、ピックアップ交換にどれほどの変化を感じているでしょうか?
正直、僕はほぼ変わらないと思っています。
大枠は前述の様に、電気的変化は得られますので、変化した様に感じるかも知れません。
しかし、根本的なキャラクターは変わらないはずです。
楽器のキャラは、楽器本体のバランスが握っています。

音が気に入らないのであれば、先ずは根本的なバランスを疑うべきです。
廉価帯の楽器だから材がどうのや、ピックアップのグレードが低いからなどは後回しにするべき問題です。
様々な場所でこういった意見を耳にしますが、そう言った意見は、楽器のバランスを考えてみた後に初めて言える事だと思います。

そして、楽器購入で失敗しない為にも、試奏時に求められるものは根本的なバランスがどうかの見極めだったりします。
しかし、実際に吊るしの楽器はバランス悪いものばかりです。
なので、僕は購入を考える楽器があったら、その場で出来る範囲いじってもらったりします。(嫌な客だと思われているかもですね...)

基本的な流れは、バランスの取れた楽器がまずあり、その上にバランスを合わせたピックアップなどのパーツ類、それらに合うアンプなどの機材類が加わってきます。

しかし、多くの方がバランスの取れた楽器を無視してしまいます。
なぜなら、雑誌やネットの憧れのミュージシャンの機材紹介の記事にも書かれていない部分だからというのが1つにあるかと思います。

書かれているのは、使用している楽器のモデル名、材の名前、ピックアップの名前、ペダルの名前、アンプの名前などだけでしょう。
ネックの反り具合、ナットの高さ、弦高、ネックのセット角、ピックアップの高さ、各部の重量、各部のネジ類の締め付け具合、ブリッジのセッティングなどなどはまず記載されていません。

しかし、多くのプロの楽器はギターテクなりによってそういった部分がバランスを取るために調整されています。
そして、その調整されたバランスが楽器の音色を形ずくっている大本です。
更に言うと、そういった楽器の上に、記事に載っているピックアップ類が付き、記載のペダル・アンプ類に繋がれています。

そう考えると、リペアショップは一般の方向けのギターテクの役割もあるのかもしれません。

楽器自体のバランスが取れると、音質的にも安定するので他の機材のバランスの悪さの影響にも強くなります。
これは、自分のアンプなどの機材一式を毎回持ち出すのが難しくとも、バランスの取れたギターとお気に入りのペダル程度があれば、それなりの音でプレイする事が出来るようになるということだと思います。

実際、僕自身は楽器のバランスとペダルボードのバランスに重点を置いています。
なぜなら、僕にとって重い自分のアンプを毎回のJamやライブに持ち出すのはとてもとても大変な事だからです。電車移動であればなおさらです。まぁ無理です。。。

しかし、これらのバランスを取るようになってから、アンプは何でもそこにあるもので良いと思えるようになりました。
今では、自分のギターとボードがあれば、僕はジャズコでも、マーシャルでも、グヤトーンでも、CDコンポのスピーカーでも楽しくプレイ出来ています。
つまり、機材の制限があるアマチュアの方ほど、楽器本体のバランスは非常に重要だと考えています。

勿論良いバランスは、演奏内容にも良い影響を与えてくれるかと思います。
より自分のパーソナルな部分を引き出してくれるでしょう。

ただ、バランスを取る事が大切だと言っても、いきなりフレット擦り合わせでフレットを削ってしまうのは嫌だや、予算の都合でピックアップ交換だけでもしてみたいという気持ちも、僕もギター弾きなのでよくわかります。
なので、そういった作業ももちろん大歓迎です!!

まぁ実際には、バランスを取る為には時間をかけ、試行錯誤を繰り返すしかないので結構大変な作業ですしね。


今回は、こういった見方も楽器を楽しむ1つのネタではないかと思いダラダラ書いてみました。‬
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posted by Mesa at 13:09| Comment(3) | 修理 / Mesaの日記